月の瞳を持つ少女






「ん」







立美が胸ポケットから取り出したのは小さな箱










「立美って、タバコ吸うんだ」







「嫌いか?」








「別に、ただへーって思っただけ 」













立美は煙草に火をつける








紫煙が寂しげにあがる











3回ほど吐き出した時に立美が口を開く







「暖人が心配してた」








クイッとタバコで3階を指す







「上……行ってくるね」








「ああ」






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