月の瞳を持つ少女
「だめよ。翔ちゃん、姫にひどいこと言うでしょ」
「あいつがお前の悪口言うからだろ」
「あれは悪口言ってるつもりじゃないの!」
「うるせぇ、お前が優しすぎるからあいつが調子に乗るんだろ」
「………………。翔ちゃんもういい!付いてこないで!」
「あ?!じゃあ誰がお前を連れていくんだ?」
「お前お前って!私は詩乃って名前があるの!!!!
翔ちゃんじゃなくても連れていってくれる人はたくさんいるもん!!!」
バタン
「………………チッ」
翔馬は詩乃が出ていった扉を睨みつける