月の瞳を持つ少女
「やめッ!それだけは!やめてぇ!」
姫の抵抗も男達の力の中では無意味であった
注射器の中身は無惨にも姫の中に入っていった
「どうだ?話す気にはなったか?」
昌の問いかけに姫は答えない
ただ、薬をうたれてから姫は完全に脱力仕切っていた
「チッ、俺は寝る。こいつ、また部屋にでも閉じ込めとけ」
「わかりました」
昌は倉庫の奥に入っていった
「…………た…すけてぇ……」
誰にも届くことはない声は空気に溶けるだけだった