月の瞳を持つ少女
私は柳井 昌を殴る
「ガハッ」
倒れても、髪を掴みあげて無理やり起こす
「やめッ!」
やつが情けない声を出すがそれでも止めない
「やめてくれぇッ」
やつの髪を掴みあげて顔をのぞき込む
その表情は恐怖一色だった
「……あんたが姫にやった事だろ?
あいつの顔には涙のあとが無数にあった
何回やめてと叫んだ、何回泣いた?
だが、てめぇは止めなかったんだろ?」
右手を思いっきり振り下ろす
吹っ飛んだやつの腹を蹴る
5mほど先に転がった