月の瞳を持つ少女
「…………。大丈夫…………です。」
「そうか。……お前、家は?」
「…………。」
私が黙っていると、目の前のそっくりな2人が口をはさんでくる
「「家出してきた感じー??」」
「…………。まあ、……そんな感じ…………ですかね。」
私は俯きながらもそう応える
早くここを出ていきたい
言いようのない"罪悪感"が私を襲う
「…………。ねえ」
赤髪の大男が私を呼ぶ
顔を上げ目を向ける
「あんた、名前は?」