月の瞳を持つ少女
私は首を横に振る
すると、彼は太陽のように笑った
「月、帰るとこねぇならここにいろよ!」
「え?」
「ここには泊まるとこがある。月華は寂しがり屋が多いかんな。
大体がここで暮らしてる」
「はぁ?!俺は反対ですよ!暖人、
こいつがどこの誰かも分からないんですよ?!
もしも、月華に何かあったら……」
「…………翔馬。お前の言いたいことはわかる
だが、"あの人"だったら絶対に月を見捨てたりしねぇ」
「…………ッ。暖人は"あの人"じゃ無いですよ……。」
「それでも!!…………それでも、俺は"あの人"のようになりてぇ。」
あの人…………か、