月の瞳を持つ少女
「……俺も、暖人に賛成」
「「僕らもぉー!」」
「ッくそ」
渡辺翔馬さんは私に顔を近づける
「今回は特別だ。
てめぇがなんかしようもんなら俺がお前をぶっとばす。
わかったかぁ?」
「…………。」
私はそれに頷く
確かに、私の追手の人数が日に日に増えているのを感じる
そんな中で私がいつまで逃げ続けられるだろうか
現に、私は道端で倒れた
もしも、私を拾ったのが奴らだったら……
考えたくもない、
私は"まだ"捕まるわけにはいかないんだ