月の瞳を持つ少女






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少女が目を覚ましたのはもう太陽が登りきった頃だった








少女はあまりの眩しさに目を細め、フードを深くかぶり直す









「…………暑、」








日に当たっていた体は燃えるように熱くなり、さらに昨晩は体から熱を奪っていたコンクリートもまるで拷問器具のように熱くなっていた







少女は屋上で日影になっている所へ足をすすめそこで小さく丸くなる











一晩寝ても収まらない腹の虫を押さえつけるように少女は身を縮めた










少女はただただ時間が過ぎるのを待った







その間、少女は目を瞑り耳を澄ませる








すると、微かに声がきこえてくる






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