月の瞳を持つ少女






「なに?暖人」








「……いや、別に理由はねぇな」






そういう割にはニヤニヤしている












なんだか、恥ずかしくなってきて、頬が赤く染まる









「なあ、月」







「ん?」










「ここは、いい所だろ?」









うん。









どこにも行きたくなくなるくらい








とっても、優しくて暖かい場所







でも、暖人のその問に私は何も答えることが出来なかった









だって、私はいてはいけない存在だから










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