月の瞳を持つ少女
「で?」
そういったのは翔馬
「詩乃は俺の彼女で、副総長であるこの"俺"が月華の姫にした。
月は総長である"暖人"が連れてきた」
姫は目をこれでもかと大きく開いている
その視線の先には翔馬しかいない
「お前は何でここにいんの?」
「ひっ……姫は……。」
姫は唇を噛む
その瞳からは溢れんばかりの涙が
「ッ!」
姫はそのまま踵を返して幹部室を出て行った
すると、暖人がポケットから携帯をとりだす
そして、どこかへ電話をかける
「……ああ、俺だ。今、姫華が出て行った。…………ああ、頼む」