月の瞳を持つ少女
「なあ、立美。お前この女が来た時からやけに庇うな?
なんでだよ、惚れたのか?」
「翔馬には……関係ない。」
「まあ、惚れた惚れないは個人の自由だがよー。
ここは、月華。"俺たち"の場所だ。」
立美と翔馬が睨み合う
「……立美」
「月……どうした?」
私はソファの端から立ち上がる
そして、立美より前に出て翔馬と向き合うように立つ
「……。」
「なんだよ。」
「……、すいませんでした。私、ここから出ていきます。
みなさんの楽しい毎日を、私が来たことで壊してしまって……
本当にすいません。」
深々と頭を下げる