月の瞳を持つ少女




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暖人side







「これが、俺と月の出会い




月の瞳をみて、彼女だってすぐに分かった


間違えるはずがない。だって、あんなに綺麗なお月様を持っているのは彼女しかいない。」











立美はまるでずっと見つからなかった大切なものを見つけたと言わんばかりの顔をしていた







いや、"まるで"ではなく"まさしく"それなのだろう










イラッ




















この気持ちを俺はまだ知らない











「でもよー、」







翔馬が口を開く









「立美の話じゃ、黒塗りの車の事を"迎えだ"っていったんだろ?

じゃあ、あの女はどこぞのボンボンってことか?」








「……どうだろうな」







「月はお嬢様って感じはしないな。それに、あの服もそんな感じしなかった。」







「だよなー


お嬢様っつったら、……俺の偏見かもだけど、姫華みたいなワガママってイメージだが」








「月は、どちらかと言えば欲がないよね」






欲、そう、彼女はここに来てワガママ一つ言わない







それどころか、あまり表情がない





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