彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「ちゅーことで、凛!花火大会の計画よろしく~」
「え?僕?」
「せやろう!こういうのは、総長がまとめたらええやん♪」
「え?お前らのところ、総長が決めんのか?」
「え?」
そんな声と共に、裏口から誰かが入ってくる。
「み、瑞希お兄ちゃん!?」
「瑞希先輩~♪」
現れたのは、愛しの真田瑞希様♪
キョトンとした目で私達を見るところがまた可愛い!!
「ど、どーしたの、お兄ちゃん!?」
「瑞希先輩、仕事じゃなかったんすか!?」
素早く同時に・・・・そろえたわけじゃないのに、彼の前に移動する私と円城寺君。
そんな私と円城寺君、2人の頭をなでながら瑞希お兄ちゃんは言った。
「いや~それがよ、舞さんがシフト代わってくれって言うから、休み交換して、今日は帰ってきたんだ。」
「「そーでしたかぁ~♪」」
「仲良いな、あいつら。」
「ああいう時だけだろう。」
「うはははは!」
円城寺君と二人でよかったとうなずく背後で、なぜか呆れている悠斗君とカンナさん。
通常運転で笑い飛ばしてるヤマト。
「み、瑞希お兄ちゃん!お兄ちゃん達初代メンバーと僕ら全員で、花火に行こうという計画が~」
「聞こえてきたよ。別に良いぜ。面白そうだしよ~」
「「よっしゃっ!!」」
「チョー息ピッタリなんですけどォ~焼けちゃう系~ねぇ、お坊さん?」
「実家はそうだが、名は可児だボケ!どっちかといえば、複雑だ・・・」
「うはははは!」
円城寺君と二人、喜びを込めて叫べば、なぜか不機嫌そうにするちーちゃんと可児君。
そして、いつも通り笑い飛ばしてるヤマト。
「一番近い花火大会は、二週間後だったな?それなら、休みもとれるかもな~」
「本当ですか!?」
「マジですか!?」
「おう。他の奴らも、烈司達も大丈夫だろう。だけど、凛、1人で計画立てられるか?手伝ってやろうか?」
「え♪本当ですかぁ~実は~心細かったので~そうして頂けると嬉しいですぅ~」
「あ!?てめっ!?ぶりっ子してんじゃねぇぞ!?瑞希先輩、決められます!こいつ1人で出来ますから!」
「なんだ?大河は、手伝ってやんねぇのか?」
「うっ!?い、いえ、瑞希さんがそうおっしゃるなら~」
「ははは!気にすんな!向き不向きがあるからな~俺の時は、伊織に任せてたなぁ~・・・計略は副総長の仕事とか言ってたけど、あいつが裏番だ、裏番!あははは!」
「確かに、敵に回したくないです・・・」
〔★経験上、そう思う★〕