彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「そういや凛。」
「なんでしょう、瑞希お兄ちゃん?」
「ん~つーか、お前ら全員に聞きたかったんだけどよぉ~」
私と円城寺君の頭から手を離し、背伸びをしながらうるわしい人は言った。
「誰が副総長、親衛隊長、特攻隊長、遊撃隊長なんだ?」
「「「「「「「「え?」」」」」」」」
「幡随院が追加で仲間になったのは聞いたが、まだ、誰が何するか聞いてないぞ、凛?」
「あ、そーいえば。」
そういえば、そうだった。
「どうなってんだ。」
「決めてませんでした。」
「まだかよ!?」
〔★初代総長からツッコミが起きた★〕
「おま!?ええ!?嘘だろう、凛!?龍星軍復活して、数か月は経つよな!?」
「はい、経ってます。嘘でもないですが?」
「経ってますじゃねぇーよ!嘘ついてないのはいいとして・・・じゃあおいお前、まだ誰がなにするか・・・全然決めてないのか!?」
「あ・・・・す、すみません!決めてないです・・・」
「おいおい、マジで勘弁してくれよ!俺らものん気に決めたが、それよりもスローモーションじゃんねぇーか・・・!?」
「ご、ごめんなさい・・・・!」
「あの、そんなに凛を責めないでやってくださいよ、真田先輩!」
「カンナさん!」
オロオロしていたら、親友のカンナさんが助けてくれた。
「お言葉を返すようっすけど・・・・殴り込みや、引き抜きや、誘拐された、奪い返しに行った、合コンに、タイマンって、盛りだくさんのイベントが発生すると~ちょっと・・・」
「あ!?ああ・・・うん・・・言われてみれば、そうだな・・・・」
「でしょう?普通に考えても、あり得ない確率でトラブルが起こりすぎっすよ。」
(言われてみれば、そうかも・・・)
回想してみて改めて思う。
修羅場が多すぎる、と。
〔★思い出しても疲れる内容だ★〕