彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「たりめぇーだろう!?誘拐されかけたくせに、よく言うぜ!あたしゃ、凛に任せるから、勝手に選んで決めてくれよ。」

「カンナさん。」

「俺も同じっす!危険を顧みず、ズルくて狡猾な蛇塚以上に半端ないすごさで、俺をハラハラさせながら助けて下さった凛さんです・・・!お任せします!」

「可児君。」

「ウェイウェイウェイ~蛇とは縁切りしたとはいえ~リンリン俺に長フレンドリーで変わらない系♪ちーでも、長政でも、どちらの俺にも公平にしてくれたリンリンのすることに、文句つけるわけないっしょ♪」

「ちーちゃん。」

「けっ!俺は爆裂弾もあるし、龍星軍の頭は凛道、オメーだ!妙な配置にしやがったら承知しねぇぞ!?」

「円城寺君。」

「俺も異論はねぇーよ。凛君が上手くやってくれ。」

「秀君。」

「そーそー!俺らは、龍星軍であることに意味があるってゆ~か、龍星軍になる夢がかなったから、それで十分だからさ。」

「悠斗君。」

「うはははは!ほな、おきばりや~凛!!」

「ヤマトもみんな・・・・」




良いこと言ってくれてるけど。





「丸投げしてますよね!?」





〔★すべてが凛次第となった★〕





「瑞希お兄ちゃん!!」

「おーい、お前ら!のどかわいてないか?腹減ってないか?好きなドリンク入れてやるぞ?モニカが焼いたキッシュあるから食ってくか?」

「「「「「「いただきます!」」」」」」

「うはははは!まいど~おおきに♪」

「無視しないでくださいよ!!」





せっかくの慰安旅行が嘘のような、またややこしい問題が発生する凛道蓮の現実。

だけど凛は、まだ知らない。













「あれが凛道蓮ね。」

「どうだ?やれそうか?」

「うーん、そうだねぇ~」





フェリチータを見下ろせる高いビルの屋上。

遠くからフェリチータの店内を、凛道蓮を見ながらしゃべる2つの影。





「できるのか?できないのか?」





その一方の問いかけに、双眼鏡で凛道蓮を見ていた人物が笑う。





「いいよ。」





うっすらと笑いながら、口元をゆるめながら言う





「高くつくけどな?」

「金はいくらでも出す!だから、かならず凛道蓮を・・・!」

「OK。商談成立ねぇ~?」





双眼鏡から目を離すと、グッと親指を立てる人物。

それが何者であるか、凛達が知るのはもう少し先のことであった。




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