彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「龍星軍の初代頭として言わせてもらえば、今回の喧嘩、お前の負けだぞ、4代目。」
「・・・申し訳ございません・・・・」
恋愛成就と成り行きのためとはいえ、私がなったのは暴走族の頭。
龍星軍のリーダー。
「もっと気を引き締めていきます。」
「わかってるならいい。まぁ・・・・あんまりシケたツラすんなよ、凛。俺も言いすぎたけど、凛が無事で何よりだ。」
「瑞希お兄ちゃん。」
「右腕だって何とかしてやるから・・・な?」
「お兄ちゃん、ありがとうございます・・・!」
「って!?瑞希先輩は、凛道に甘すぎるんですよ!!だから、こんな下手打ちするんでしょうか!?」
「そ、そんな言い方しないで下さい、円城寺君!凛君、私を守ってくれたんですよ!?」
「小林!?」
「あ、足手まといの私がいたから、怪我したのも・・・!私が・・・・!」
「それは違うぞ、小林。」
「高千穂さん?」
「凛がお前を守ったのも、凛がそうしたいからしたことだ。小林が気に病むことじゃねぇ。」
「高千穂さん・・・・」
「そうなんですよ!もっと言って下さい、カンナさん!涼子ちゃん、僕が好きでしたことだから、気にしちゃ――――――――」
「オメーはもっと高千穂を気にしろ、凛っ!!」
ゴン!!
瑞希お兄ちゃんのこぶしが頭に落ちる。
「いた!?」
「たくっ!高千穂が、心の広い女でよかったぜ!」
「み、瑞希お兄ちゃん!?」
「高千穂、鈍い奴だけど今後も頼むぞ。」
「なんか誤解も含まれてる気がしますが、凛のお守りぐれーあたしがしてやりますから、ご心配なく。」
〔★100%誤解しかない★〕