彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「シゲ先生―♪おじいちゃん先生さ~たたみの上で死にたいよねぇ~?リンリンに何かあったら、俺、激おこプンプン鬼ヤバ的に怒っちゃう系だけど~・・・!?」
「コラー!ご老人に、目上に、それも僕を手当てしてくれた人になんてこと言うんですか!?」
「そうだぞ、幡随院!!シゲ先生は、俺らが現役の頃から世話になった信用のおける先生だぞ―――――!!」
「それだけじゃないわ!あたし達が何かあるたびに相談に乗ってくれる乙女の味方でもあるのよ!?」
「初対面のくせに、無礼も甚だしいぞ。この身の程知らず共。俺達に恥をかかせたいのか?」
「わははは・・・!生意気な口聞くとどうなるか、わかっ―――――!!?」
「うんうん、わかっているよ。」
「「「「「「シゲ先生!?」」」」」」
注意する私や瑞希お兄ちゃん、他の初代龍星軍メンバーを制しながら、おじいちゃん先生は言った。
「もちろん、今後の経過を見ながら、ちゃんとした薬に変えていく。いや、もしかしたら、僕が薬を用意しなくても、相手が持ってきてくれるんじゃないかな?」
「え?」
「はあ!?どういうこと!?意味わかんない系!」
驚く私とちーちゃん・・・・この場の全員にしシゲ先生は告げる。
「秘伝の薬を使った子は、蓮君を狙っているんだろう?だったら、また来るじゃないか?」
「「「「「「「「あ!?」」」」」」」」
言われて気づく、当たり前のこと。
「あ~・・・そういう系?けど~相手が、必ず解毒剤を持ってくるとは限らない的な~?」
「いや・・・そうとも言い切れねぇかもしれん。」
「獅子島さん!?」
疑うちーちゃんに、知能犯の獅子島さんが言う。
「敵は、『凛道=金』になると言っていたんだろう?それが生死を問うかは知らんが・・・」
「言われてみれば!凛の腕の切り傷、殺すにしては浅すぎる!毒だって・・・!」
「ああ・・・俺のブレスレットが盾になっていたとしても、もっと深くえぐれたはずだ・・・!」
「じゃあ、凛ちゃんを狙って、リターンしてくるかもしれないわね!?」
「わはははは!可能性は最大だぜ!よかったな、凛助!!」
「そ、そうですね・・・・」
(いいの、それ・・・?)
いや、このまま、右手がしびれたままなのも困るけど・・・
「どっちにしても、狙われていることには変わりないんですよね・・・・・?」
「「「「「変わりない。」」」」」
声をそろえて言う初代メンバーに頭痛を覚える。
〔★有名人はツライ★〕