彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「意外ですね?円城寺君と可児君のパワーバランスは同じはずでは?」
「せやなぁー?どないなってんやろう??わしなんか、950万やで?」
「「「「950万!!?」」」」
「えええええええ!?俺の800万飛び越えた系!?」
「な、なんでこんな関西人より俺らが低いんだよ!?」
「俺の約三倍!?」
「瑞希お兄ちゃん・・・!」
「こりゃあ、もしかしたら――――――――」
「なにか基準があるんじゃないでしょうか・・・・?」
「え?」
考え込む私達にそう言ったのは、
「涼子ちゃん?」
一般人である女子高生。
「あ、すみません!余計な口出しをして・・・」
「いや、続けてくれ。リョウコちゃんはなぜそう思ったのかな?」
「それは・・・・」
瑞希お兄ちゃんが優しく聞けば、遠慮気味に話し始める。
「私達の間じゃ・・・円城寺君と可児君は互角というか、同じぐらい怖い、です。もちろん、長谷部君と吾妻君も・・・高千穂さんも・・・」
「うはははは!ちゅーか、女のカンナはんが捕まえやすい思うから、普通は一番安くないかのぅー?」
「誰が弱いって!?」
「幡随院君は、全国ナンバーワンの元半グレの頭なので納得できる値段かもしれませんが・・・・五十嵐君も・・・転校して来る前から、ヤンキーなんですか?」
「うははは!高校デビューやで♪」
「そうなのヤマト!?」
「ありゃ?凛にはゆーてへんかったか??」
「聞いてませんよ!!一体どういう法則なんです、涼子ちゃん!?」
「まだわからねぇのか、凛?」
「瑞希お兄ちゃん!?」
そう言ったのは、前かがみで画面を見ていた好きな人。
その手は、いつの間にかマウスをにぎっていた。