彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「海で凛をおぼれさせて、気を失ったところを連れ去るつもりだったかもしれねぇー」

「ありえるな。俺の霊感アンテナに引っかからなかったからな・・・。」

「そうねぇ~このサイトの開設日を考えれば・・・あたし達の旅行期間とかぶるもん。つけられて、狙われてたかもしれないわねぇ・・・・」

「どちらにせよ、生きてる人間が一番怖いということだ、凛道。」

「すごく同感です、獅子島さん。」


(だってあなた、怖いもん。)



〔★本人には言えない本音だ★〕



「奴が軒猿と名乗ったのも、偶然とは思えねぇ。」

「そうですよね、お兄ちゃん・・・・旅行先の忍者カフェ、軒猿店でしたものね・・・」

「え!?凛君、旅行先でも忍者カフェに行ったの!?・・・・やっぱり普段から忍者と・・・・」

「戦わないから!のぞき魔とは戦ったけど!」





ギョッとする涼子ちゃんに同じ顔で修正を伝える。



〔★凛は誤解されかけている★〕



「それにしても・・・どうして僕だけ、こんなに高額なんだろう・・・?」

「うはははは!自分がそれゆ~かいな~!?破壊の限りを尽くしておいて♪」

「バスの時刻表をぶん投げたりするヤマトに言われたくないです!てか、そういうことするから、950万も値段がついいたんじゃないんですか!?」

「うはは!ウケる~」

「真面目に聞きなさい!」

「じゃあ真面目に言うけどリンリン~俺ショックだよぉ~?元・全国ナンバーワンの半グレの頭の賞金が、日本が世界に借金してる金額を、国民1人あたりに割り振った額と同じなんだもーん!鬼ヒドじゃねぇ!?」

「ほな爆裂弾は、トータルで、たさんと、借金返せへんなー?1人分だけだやけど♪」

「「「「ケンカ売ってんのか、テメー!!?」」」」

「おいおい、仲間同士でもめるなよ!俺も、借金返せない金額だから!な!?」

「それでもオメー、俺と秀の三倍じゃん!?」

「俺は二倍。嫌味か、ハゲ?」

「五分刈りだっつってんだろう!?」

「いったい、あたしらへの値段の基準ってなんなんだよ!?」

「どうなんでしょう、瑞希お兄ちゃん、先輩方?」

「ん~もしかしてなんだが・・・・」


「凛君じゃないでしょうか?」

「「「「「「「「え!?」」」」」」」」





私の問いに答えたのは、聞いた人じゃなくて、冷静な一般人。



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