彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「涼子ちゃん!?」
「・・・リョウコちゃんも、そう思うのか?」
「は、はい、凛君。真田さん。」
「え?」
リョウコちゃんもって・・・・瑞希お兄ちゃんもそう考えてるってこと!?
再び、口を開いた彼女に、円城寺君が低い声で言う。
「コラ小林!誰もオメーに聞いてねぇぞ!?」
「あ、ごめんなさい、円城寺君・・・」
「いや、謝ることはねぇ、リョウコちゃん。続けてくれ。」
「い!?瑞希先輩!?」
「瑞希お兄ちゃん。」
「第三者の意見も聞いておきたい。どうしてそう思うのかな?」
優しい笑顔と声で瑞希お兄ちゃんが聞けば、頬を染めながら涼子ちゃんは言った。
「だって・・・・凛君が一番高額ですよね?これはあくまで・・・私個人の感想なんですが・・・」
迷いながら、言葉を選ぶように彼女は言った。
「つまりですね、私から見ると・・・・五十嵐さんと凛君が、一番仲が良く見えるんですよ?」
「え?」
「ご、五十嵐が一番だとぉ!?」
「その次が高千穂さんと可児君で・・・・・そう思ったら、金額の高い順番になってるのかなって・・・思いまして。」
「やっぱりリョウコちゃんもそう思うか。」
真面目っ子の言葉を受け、神妙な面持ちでつぶやく好きな人。
「やっぱりって、瑞希お兄ちゃん!?」
「まさか俺ら、凛君との親密度で、金額が左右されてるってことっすか!?」
「正解だ、吾妻。知名度+凛との友好度の金額だろう。」
「はああー!!?ありえないっしょ!?俺とリンリンが一番的じゃないのぉ~!?やっぱ、金額おかしい系!!どうなの涼子っち!?」
「りょ・・・!?え、えーと、それはですね、幡随院君・・・」
フレンドリー(?)なあだ名で呼ばれ、それに戸惑いながらも彼女は答えた。