彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「これも、予想でしかないんですが・・・幡随院君、転校してきたばかりだし・・・全国でナンバーワンの半グレのリーダーさんだったんですよね?ナンバーワンだったなら・・・」
「ウェイ!!だからこそ、ヤマトっちのポジションに俺が来る系でしょ~~~~!?」
「だから、お前は転校してきたばっかで、凛と親しいって周りに知られてないんだよ!」
「でも高値じゃん!?」
「当たり前だろう、幡随院。お前は元JAGUARの頭だから、金額を最初から高く設定しておくのが普通だぞ?」
「友好度じゃないの真田せんぱぁぃ!?」
「真田先輩の言う通りだろう。JAGUARは全国的に有名だからな~」
「俺らの知名度と、凛道との友好度の割合を聞くに聞けねぇ・・・!」
「つーか、聞きたくねぇーし!」
それで納得する可児君と頭を抱える秀君とキレる悠斗君。
「だったら納得だぜ。それなら俺らの中で、カンナが一番高額で、しかも4のぞろ目金額になるはずだ。」
「円城寺君。」
「関西野郎より高くしないで、あえてゴロあわせで『死ね死ね死ね』ってしてるところが嫌味だぜ!?4代目と、うちの鬼姫が仲良しちこよちなのがバレバレってかぁぉー!?」
「な、なに言いやがる大河!?別にあたしと凛は~」
「そうですよ!からかわないでください!僕、本気でカンナさんのことが大事なんですから。」
「り、凛!?」
「って、本人前にして真顔で言うな!嫌味に真面目に答えんなよ、ボケ!」
「え?円城寺君、嫌味ってなにが??」
「もう黙ってろ、凛道この野郎!」
「つーことで、リョウコちゃんの予想は当たってると思うぜ。」
「瑞希お兄ちゃん。」
脱線しかけた話を元に戻したのは、初代龍星軍総長。
「敵の狙いは凛一人。」
「僕・・・ですか?」
「もちろん、そうとは言い切れねぇ。凛の一本釣りを狙ってくるか、あるいは、凛と仲のいい奴・・・例えば高千穂を捕まえて、それをネタに凛を脅して捕まえて、まとめて2人分の金を取ろうってずるがしこい奴が多発すんのが目に見えてる。」
「否定できない説得力の良さ!!」
「おいおい、カンナになにしてくれてんだ、凛道っ!?」
「疫病神だな、凛道。」
「悠斗君、円城寺君、それはないですよ!!」
〔★どちらかといえば巻き込まれているだけだ★〕