彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「まぁ、そんだけわかってれば、あとは自分達で出来るよな?」

「瑞希お兄ちゃん?」

「先手必勝で思いっきりやって来い、凛!オメーが、賞金目当ての忍者共相手にどこまでやれるか・・・見守ってやるからよ!」

「見守る?」

「おいおい、忘れたのか、凛?」





聞き返せば、困った顔で笑い返された。





「俺達は現役を引退してんだぞ。手は出せねぇ。」

「つまり、あたし達は見守ることは出来るけどぉ~」

「龍星軍として動かん。」

「自力で解決しろよ。」

「わはははは!じゃあ、頑張れよ!」

「ちょ、みなさん!?」





そう言うと、止まっていた初代龍星軍達の時間が動き出す。





「さぁーて、俺は今日の仕事のおさらいするか。」

「あたしは、ファッションショーに使う小物作りをしなきゃ♪」

「俺はシゲ先生のお見送りと、レポートだ。さぁ、先生こちらへ。」

「蓮君、大変そうだけど気をつけたまえ。特に体は大事にしなさい。あと、私への連絡を忘れないように。」

「占いの予約電話のお仕事、頑張ろう~これから3件だもんなぁ~」

「わはははは!えみりちゃんか!?これから同伴しようぜ~!」





そう言うなり、各自、別々の方向へ向かって、部屋から出て行く初代龍星軍メンバー+1名。

結果、たまり場である店内には、私達現役メンバーだけが残された。





「凛・・・」

「うん・・・瑞希お兄ちゃん達・・・手助けしないって言ってたけど・・・」





真顔で名を呼ぶカンナさんに、私も同じ顔で答えた。





「絶対、黒子ファイブでからんでくる・・・・!!」





〔★そういう人達だ★〕



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