彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)



「瑞希が弟というのだから、お前は弟だ、ブラコン。」

「ブラコンって!?」

「そういうわけで女将、細かいことは気にしないでやってくれ。」

「・・・なにかご事情がおありのようですね。かしこまりました。」

「かしこまらないでください!」





良いところの旅館の女将さんだけあって、対応が早い。

ただ、その対応と、意味を、どう理解したか、考えただけで怖い。

絶対、ややこしい誤解してる



〔★凛は今までの経験で理解した★〕



「それでは、お荷物をお部屋にお持ちしますね?」

「はいはーい♪凛ちゃんは、モニカちゃんと同じにしてね~女将さん!」

「馬鹿野郎!お前と凛を一緒に出来るか、ケダモノが!凛、お兄ちゃんと一緒がいいよな!?」

「瑞希~独り占めは良くないぞー?凛たん、烈司さんと男同士で語り合いたいよなぁ~?」

「わははははは!イイDVD持ってきてやったから、鑑賞会しようぜ~!凛助!!」

「案ずるな。お前らがそう言うと思って、俺と凛道は同じ部屋にしておいた。」


「ええー!?」

「「「「なにしてんだよっ!!?」」」」

(へ、部屋割り、決めてなかったの~!?)



〔★むしろ決められている★〕



個人的には、瑞希お兄ちゃんがいいけど~





「凛!お兄ちゃんがいいよな!?」

「凛たん、烈司さんは凛たんのために、いろいろ頑張ってきたよねぇ~?」

「だったらモニカちゃんだって、尽くしてきてるじゃないの!?」

「騒ぐな貴様ら。他の泊り客と女将と従業員に迷惑だ。俺でいいな、凛道?」

「凛助ぇ~・・・!!俺様を選ばなかったらどうなるかわかるよなぁ~!!?」

「う、うわーん!」



(素直に瑞希お兄ちゃんがいいと言えないよーん!!)



〔★圧力が半端ない★〕



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