彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「うはは!そんで!?こっからどうすんねん、総長?」
「そうですね~」
「ウェイウェイウェイ!殴り込みでしょう!サイトの運営本部と幹部宅に!俺、逆タンできる系♪」
「すぐに暴力で解決しようとしないでください。」
「おいおい、凛道!俺らは暴走族だぜ?ツッパリだぞ?腕力に物言わせて何が悪いんだよ?」
「だからって、円城寺君・・・瑞希お兄ちゃんは、しばらく泳がせた方が良いって言ったじゃないですか?」
「そりゃあ聞いた!だからこそ―――――」
「ちょっと待てよ!」
円城寺君の言葉を遮る声。
「カンナさん!?」
言ったのは、この場で唯一のヤンキーガール。
「口出すな、カンナ!俺は凛道と話しを―――――――」
これに舌打ちし、声を荒げながら言ったが――――――
「そっちじゃねぇ!!」
その声に負けないぐらいの声でカンナさんが言い返す。
突然、カンナさんが叫ぶ。
「幡随院!今のページに戻れ!」
「ふえ??え~どうしたの、カンナっち~?」
「言ってる側から、連打でクリックするな!進むな!!」
「ウェイウェイ、わかってるぅ~戻ればいい系?どれぐらい??これぐら~い?」
「もっとだボケ!」
「どうしました?」
ただならぬカンナさんの様子に聞き返せば、
「ストップ!そこだそこ!」
戻るボタンでずいぶん戻ったところで、止まるように指示するカンナさん。
「見ろ!凛!オメーらも!」
「え?」
「ここに写ってる奴を!!」
「「「「「「「「写ってる奴?」」」」」」」」
「うはは~」
指さされた画面をみんなで覗き込む。
その瞬間、戦慄が走る。
「ちょっとこれは!?」
(ウソでしょう!?)
画面いっぱいに、1ページを使って表示されていた画像写真。
「百鬼さん!?」
「「「「マジかっ!?」」」」
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