彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「う、ういうい、ういうい、初々しい!?」
「悠斗、落ち着けよ!」
「しっかりしろよ、悠斗!」
(え?なに?何が起きたの、悠斗君?)
急に目を白黒させて、震えだしたけど・・・大丈夫かな?
〔★別の心配をするべきだ★〕
「凛君・・・」
「凛道~!?」
「初耳だぞコラッ!!?」
「うははははは!女の子だけ、プレゼントかいなぁー?」
「いいや、高千穂だから贈ったんだろう!やっぱ、凛さん・・・あの女を~!」
「ウェイウェイウェイ!やるぅ~リンリン!?」
「なにがですか!?お世話になったから、渡しただけで~」
「たくっ・・・オメーが男として成長するには時間かかりそうだな、凛?」
「はあ!?え!?そういうい意味!?ちょ、誤解です、瑞希お兄ちゃん!」
「ここは1階でーす、ば~か。つーことで、お兄ちゃんは仕事の予習があるからまたな。おやすみ、モテ男の凛君。」
「って、この空気で残してかないでー!!」
いつの間にか入れたらしいお代わりのコーヒーを片手に持つと、ペロッと舌を出しながら自分の部屋へと上がって行く私の本命。
彼が意地悪な理由はなんとなくわかる。
だからこそ、理不尽すぎる。
(勘違いもヒドイ!!)
〔★原因を作ったのは凛だ★〕
「なんだよカンナ!?なんで俺らには言わないんだよぉ!?」
「嘆くな秀、ファイト。」
「ウェイウェイウェイ!乙女心は複雑系~♪」
「凛さんと高千穂が・・・例えそうだとしても・・・俺が凛さんについて行くのは変わりない・・・!」
「うはは!」
「凛道っ!!」
「だから、なんでこうなるの~!?」
なぜか悠斗君に胸倉掴まれて責められ、それをちーちゃんと可児君と秀君が抑えてくれ、円城寺君は汚い物を見る目でそれを眺め、ヤマトは笑ってるだけ。
もう、散々な一日~~~~~~~~~~~!!
(占い師の予想が的中したよっ!!)
けっきょく、烈司さんの占いは当たったと痛烈した。
一方で、おまじないを受けてこれだけの効果しかないのかと・・・
おまじないをしたからこの程度ですんだのかと喜ぶべきなのかと・・・
ちょっと迷った。
〔★プラス思考が大事である★〕
〜総長は年中無休!?フルスピードな日々!〜完〜