彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
◇安全第一!4代目の片腕ライフ!!◇
これからについて話した後、仲間達のお見送りをした。
「おせーぞ、オメーら!」
先にガレージで待っていたカンナさんが文句を言う。
「さっさと来いよ、悠斗!」
「わ、悪い・・・」
どうやら、相方である悠斗君を待っていてくれたようだ。
「悠斗~しっかりカンナについてやれよ~」
「ついでに、ピアスのことを聞いて来い。」
「い、言われなくてもっ!!」
「リンリン、いつでも俺を呼んでいい系だからね♪」
「それは俺のセリフだ!24時間いつでもどこでも、凛さんのためなら、命かけます!」
「コンビニですか!?まぁ、その・・・ありがとう。できれば可児君は、自分自身を守る方向でお願いします。」
「『ご命令』とあらば、かしこまりましたー!」
「いや、『お願い』だからね?」
「そんじゃリンリン、ばいちゃ♪」
「あばよ、凛!」
「凛君、さようなら。」
「おつかれさまでした!!」
「おやすみ~」
「じゃ、じゃーなー!」
「けっ!」
6つのライトが、行動をそれぞれの方角へと向けて移動していく。
「うはははは!無事帰れるとええのぅ?」
「そうだね・・・ヤマトもごめんね?僕を送るために・・・」
「ええやんか!わし、ヒマやから!凛は、ごまかしがきくんか~?」
「20分以内にここを出ればね。」
そう伝えて、お店のポストをのぞく。
気づいた者が郵便物をチェックするのは、『フェリチータ』のルール。
夕刊は少ないけど、早朝に家へこっそり帰る私にとって、朝刊の方が親しみ深い。
(この時間なら、チラシかダイレクトメールが入ってるぐらいでしょうけどね。)
宅急便は別だけど。