彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「そういうわけで、ここから本題。」
キレイなグラスを2つ手に取りながら、瑞希お兄ちゃんは言った。
「龍星軍四代目総長へ、黒子ファイブから伝言だ。」
「黒子ファイブから?」
え?その肩書きを口にするということは~
「やっぱり・・・引退したのに、参加する気ですか!?」
「だーから!俺ら『初代龍星軍』は、参加しないって言ってるだろう、凛!?」
私の言葉に、腕組みしながら瑞希お兄ちゃんは言った。
「目には目を、歯には歯を・・・・忍びには、『黒子ファイブ』だろう?」
「何が『引退した』ですかぁぁぁぁ!?」
(見守る通り越してるじゃない!?)
〔★やる気満々である★〕
「うはははは!なんや、黒子ファイブって!?」
「オメーらとは別部隊で、龍星軍四代目を影から支える裏組織のことだ、五十嵐♪」
「ちょっとお兄ちゃん!?」
「あ、前々回、瑞希はんが誘拐された時に、ストーカーを〆落しては蘇生させるを繰り返したメンツのことー?」
「それ+1名の5名だぜ♪」
「うはははは!うまいことしますな~!さすが、凛の瑞希お兄ちゃんやね!」
「五十嵐、秘密だから、誰にも言うなよ~?黒子ファイブの正体は、龍星軍の中でも謎ってことになってるからよ♪」
「こないゆーとるけど、どない思う、凛?」
「いや、全然隠せてませんよ!?」
〔★むしろ、バレバレだ★〕
さすがに無理があると思って言ったけど、私の好きな人は気にしない。
「なんか言ったか、凛。」
「うっ・・・なんでもありません。」
美しい顔でニラまれ・・・見つめられ、照れくささで顔をそむける。
口を閉ざす。
〔★瑞希の目力が勝利した★〕