彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
どうしよう
足技を中心に戦いながら考える。
(このまま倒していけば、最後に残るのは女性・・・・凛道蓮じゃなきゃ殴るけど、それは出来ない・・・殴ってやりたい気持ちはあるけど・・・)
〔★やる気はあるらしい★〕
でもそれだと、硬派に違反する・・・
仮に、全員倒せたとしても―――――――
(あの審判が曲者ね・・・・!)
考えてみたら、全員倒したら帰してもらうという約束をしてなかった。
相変わらず、紳士的な笑みで、邪魔にならない壁際に立っている。
よく見れば、同じようにしている男達があと9人いる。
〔★審判の多い試合だ★〕
「杉田さん!」
「何でしょう?」
敵の1人にかかと落としをしてから聞いた。
「僕がこの場のハンター全員を倒したら、無事に返してくれると約束してくれますか!?」
「申し訳ございません。わたくし、雇われのみですので、決定権はありません。」
「えー!?なにそれ!?」
ハイキックをあてながら聞き返す。
「耳につけたイヤホンで連絡とってるでしょう!?聞いてください!」
「凛道様は、本当に礼儀正しいですね。雇用主様も、感心しております。」
「そういうのいいから!!聞いてお願い!」
「覚悟しなさいよ、凛道蓮~!」
「あたし達の連携攻撃を食らえ~!」
「そっれ~!!」
「はやくぅ~僕が女子をブッ飛ばす前に!!」
「わかりました。ただ今、考え中らしいので、しばらくお待ちください。あと、もう少しアダルトシーンを・・・女性の服を引き裂くところを見たいとおっしゃってます。」
「お前を八つ裂きにするぞ!?って伝えてもらっていい!!?」
〔★とんでもないスケベな雇い主だ★〕