彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「いやだなぁ~凛道君が先でしょう?おもらしさせたのー?」
「あれはこいつが瑞希お兄ちゃんのブレスレットを壊したからだ!!」
「じゃあ、俺も。自分を守るためにやった。それでOK?」
「君というやつは・・・!」
身を起こし、がれきを払いながら立ち上がる。
「僕を倒しに来たんですよね・・・?」
「いいや。君の賞金をもらいに来た。」
「なに!?」
「いろいろヒントを言ったじゃないか?俺は賞金稼ぎハンター。小物は狙わない、大物狙い・・・!」
「・・・そのために、審判に化けたんですか?」
「体系が一番近かったからね~さぁ、おしゃべりはここまでだ。軒猿に参ったと言――――――」
「言わせてたまるか!!」
ガシャン!!
「「え!?」」
「凛道蓮は俺の獲物だ軒猿――――――!!!」
そう言ったのは、手から血を流しながら、小型ロケットミサイル弾を構えているJ。
「「えっ・・・・!?」」
「くたばれ!!」
ドドーン!!勢い良く、弾が発射される。
軒猿めがけて。
「―――――危ない!!」
ドン!!
「なっ!?」
「しまった!?凛道蓮が――――――――!?」
まるで後悔するようなJの声が聞こえたかもしれない。
ドッゴーン!!
「あああああああ!?」
「くうぅう!?」
破裂した爆弾が、大爆発する。
「あ・・・・!?」
「くっあああああああああ!?」
爆風で飛ばされる瞬間、軒猿の衣服が避ける。
「の、のきざ―――――――!?」
私の声に、顔をゆがませる忍びの姿を見た気がした。
「きゃ、わああああああああああ!!」
でも正直、それどころじゃない。
なんとか、ミサイルはよけきれたけど―――――
「う、わああああああああああああああ!?」
爆風で壁に天井に穴が開く。
「ああああああああ~~~~!?」
その穴に吸い込まれる形で、外へと投げ出される。
ダン!ダン!ダン!ゴロゴロ!
「ああああ!?」
転がり、打ち付けられいく身体。
「と、」
(とまって――――――――――――――!!)
三半規管のダメージに耐えながら、左手で何かをつかむ。
「ううう・・・・」
ここ・・・
「外?」
それだけじゃない。