彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「だって、僕にきた招待状だから、僕がやらなきゃって思って・・・!」
「そうだと思ったぜ。」
「瑞希お兄ちゃん、今夜もお仕事だったのに・・・・・休ませてごめんなさい。」
「あー嘘嘘!」
「ヤマトから今日だって連絡来て、休み交代してもらってたから。」
「ヤーマートー!?」
「ごめんやっしゃー♪」
「じゃあ、他の皆さんも・・・・?」
「予定無理して開けたよ、凛たん。」
「モニカちゃんは無理して徹夜したわん。」
「俺の計画では終わる予定だったから無理はしとらん。」
「わはははは!ここまでのジェットスキーの整備、マッハでさせたじゃねぇか!?」
「ジェットスキーで来たんですか!!?」
「馬鹿な!この距離を、この船のスピードで、ジェットスキーが追い付くのは不可能・・・・」
「その不可能を可能にすんのが龍星軍だ、キャプテン。」
「瑞希お兄ちゃん。」
驚く船の船長に、怖い顔で言う瑞希お兄ちゃん。
それは他の先輩達も同じだった。
メンチをきりながら、怖い声で彼らは言う。
「今見聞きしたこと、俺達の存在も含め、おまわりさんに言うのもよかろう。」
「俺らも困るけど、もっと困るのはどっちかな?」
「あんた達にやられた被害者、警察がまだ犯人探してるんですってねぇ~」
「しかもその犯罪記録を俺らが持ってる。」
「わはははは!この船の修理代ともみ消しは、スポンサーにでも頼みやがれ!!」
「つーことで、明日の朝刊が楽しみだぜ・・・・!!」
「そ、そんな・・・・」
ガックリとする船長やハンター審判達を見て、悪いことは出来ないと思う。
ドーン!!
ガタガタ!
「え!?」
「なんだ!?」
突然、船体が大きく揺れる。
「なんです!?氷山にでもぶつかりましたか!?」
「これはタイタニックだ、凛道。そもそも、タイタニック号の沈んだ真相はー」
「イオリン!ウンチクは後にして!」
「コラ、キャプテン!ちゃんと、船を止めたんだろうな!?」
「と、とめましたとも!」
「うはははは!じゃあ、なんでゆれてるねん?」
「地底の岩に衝突か!?」
「わはははは!そいつは面白くなってきたぜ・・・!!」
「楽しくないですよ!本当に何が~」
「これはあれかもな・・・」
「あれってなんです、獅子島さん!?」
冷静なメガネは言った。
「沈没かもな。」
「・・・・・・・・・・・・・は・・・・・・・・?」
「「「「「はい?」」」」」
真顔で聞き返せば、同じ顔で獅子島さんは告げる。
「冗談だ。笑え」
「「「「「「笑えるかっ!!」」」」」」
〔★キャラ的に、一番言ってはいけないネタだ★〕