彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「ところで、ちーちゃん・・・・獅子島さんに何を頼まれていたんですか?」

「ウェイウェイウェイ!リンリンのこと♪」

「え!?個人情報保護法は知ってますよね。」

「えーわかんないけど、リンリンの右手を痛めつけた馬鹿のことだよっ・・・!!」

「え?」





その瞬間、ちーちゃんの馬鹿笑いが止まる。

顔つきが、JAGUARの時の表情になる。





「い、痛めつけた馬鹿って・・・?」

「うん♪軒猿の正体について。」

「「「「「「「え!?」」」」」」」





それに私は驚いたけど、みんなは違う方にびっくりした。





「軒猿の正体!?」

「どういうことだ!?あれは、伊織が調べてたはずじゃねぇか!?」

「それが真田せんぱぁぃ~聞いてくださいよぉ~俺を鍛える的な意味で、俺にしろって獅子島せんぱぃが命じてくれた系で~♪」

「ち、ちーちゃん、それじゃあわかったんですか!?」

「えー?どうしよっかなぁ~」

「どうしよっかじゃなくて!」

「リンリンが『お願い、ちーちゃん♪』って可愛く言えば、俺すぐに教えちゃう的なー♪」





ガシッ!



「お願い、ちーちゃん・・・!!」

「わーお、思ってたのと違う系―?」





顔をひきつらせ、胸倉掴みながらお願いすれば、両手を万歳しながら苦笑いするチャラオ。





「ほらねぇ~?リンリンが最後に頼るのは俺なんだよね~♪」

「ざけんな!ちょっとばかりメカに強いからって良い気になるなよ!」

「じゃあ、もっと良い気になっちゃおう~♪リンリン、もっと俺にお願いを~」



ガシッ!!



「いいからさっさと調べて下さい・・・!!」

「わーお、思ってたのと違う系パート2―?」





瑞希お兄ちゃんに見せられない顔と声で胸倉をつかみ直せば、また万歳しながらヘラヘラするチャラオ。





「しゃーない!リンリンが鬼ヤバだからするか~」

「渋々すんな!」

「凛がやられてんだぞ!」

「龍星軍の、瑞希先輩のメンツにもかかわるからな・・・!」

「可児っちも、カンナっちも、えっちもこわいなぁ~」

「誰がエッチだ!?そのあだ名やめろ!」

「え~?ヤダ。」

「あんだと!?」

「ちーちゃん、やめてあげてください。」

「いいよ。」

「おいっ!?」

「凛の言うことは聞くのかよ!?」



〔★好き嫌いの差が出ている★〕



< 254 / 453 >

この作品をシェア

pagetop