彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「ところで、ちーちゃん・・・・獅子島さんに何を頼まれていたんですか?」
「ウェイウェイウェイ!リンリンのこと♪」
「え!?個人情報保護法は知ってますよね。」
「えーわかんないけど、リンリンの右手を痛めつけた馬鹿のことだよっ・・・!!」
「え?」
その瞬間、ちーちゃんの馬鹿笑いが止まる。
顔つきが、JAGUARの時の表情になる。
「い、痛めつけた馬鹿って・・・?」
「うん♪軒猿の正体について。」
「「「「「「「え!?」」」」」」」
それに私は驚いたけど、みんなは違う方にびっくりした。
「軒猿の正体!?」
「どういうことだ!?あれは、伊織が調べてたはずじゃねぇか!?」
「それが真田せんぱぁぃ~聞いてくださいよぉ~俺を鍛える的な意味で、俺にしろって獅子島せんぱぃが命じてくれた系で~♪」
「ち、ちーちゃん、それじゃあわかったんですか!?」
「えー?どうしよっかなぁ~」
「どうしよっかじゃなくて!」
「リンリンが『お願い、ちーちゃん♪』って可愛く言えば、俺すぐに教えちゃう的なー♪」
ガシッ!
「お願い、ちーちゃん・・・!!」
「わーお、思ってたのと違う系―?」
顔をひきつらせ、胸倉掴みながらお願いすれば、両手を万歳しながら苦笑いするチャラオ。
「ほらねぇ~?リンリンが最後に頼るのは俺なんだよね~♪」
「ざけんな!ちょっとばかりメカに強いからって良い気になるなよ!」
「じゃあ、もっと良い気になっちゃおう~♪リンリン、もっと俺にお願いを~」
ガシッ!!
「いいからさっさと調べて下さい・・・!!」
「わーお、思ってたのと違う系パート2―?」
瑞希お兄ちゃんに見せられない顔と声で胸倉をつかみ直せば、また万歳しながらヘラヘラするチャラオ。
「しゃーない!リンリンが鬼ヤバだからするか~」
「渋々すんな!」
「凛がやられてんだぞ!」
「龍星軍の、瑞希先輩のメンツにもかかわるからな・・・!」
「可児っちも、カンナっちも、えっちもこわいなぁ~」
「誰がエッチだ!?そのあだ名やめろ!」
「え~?ヤダ。」
「あんだと!?」
「ちーちゃん、やめてあげてください。」
「いいよ。」
「おいっ!?」
「凛の言うことは聞くのかよ!?」
〔★好き嫌いの差が出ている★〕