彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「え~とぉ~名前が『関山つなぐ(せきやま つなぐ)16歳 高校一年生』だってぇ~」
「せきやまつなぐ、ですか・・・」
「『話し上手で、IT技術にも優れており、得意武器は忍者道具全般。ナンパな性格だが、筋は通す。仕事も選んで行い、主にいじめられっ子・迷惑な近隣住人の追い出し、クレーマーの駆除等の依頼を受けることが多いが、ヤンキー・半グレ・愚連隊・ヤクザ相手の武闘派も簡単に倒している。最新情報では、龍星軍四代目総長・凛道蓮を負傷させたとのうわさもあり。』だって~!」
「プロフィールは悪い人じゃなさそうですね。」
「悪いだろう!?つーか、凛のことまで噂になっちゃってんじゃねぇか!?」
「まぁまぁ、カンナさん。やられたのは事実ですから~」
「ヘラヘラしながら言うな!」
「そうだっ!俺らのメンツにもかかわるんだぞっ!?」
「悠斗の言う通りだぜ?こりゃあ、凛君が怪我させられたって情報が世間に出るのも早そうだな・・・」
「そうなったら凛道・・・どうなるかわかってるだろうなぁ~・・・!!?」
「はい。円城寺君から朝一で、バンバン着信がくることになります。」
「そうだけどそうじゃねぇよっ!!」
「凛さん、円城寺が言いたいのは、凛さんが弱ってると知られたら、他の族が狙い撃ちに来るんじゃないかって話ですよ。」
「え!?そうなんですか!?」
「はあ!?ばっ、ばっか!誰がこんな奴の心配を~!?」
「うるせぇよ、馬鹿大河!つーても、凛はもう復活してるわけだから、返り討ちにされんのがおちだけどな♪」
「どちらにしても、戦いは避けられないんですね・・・」
〔★復活早々、新たな戦の予感がする★〕
「ちなみにこれ、関山つなぐが変装した時の写真集レビュー♪」
カチカチ!
そう言ってちーちゃんがマウスをクリックすれば、複数の顔写真が出てきた。
「ええ!?こんなにたくさん??」
「サツが出してる、手配書のあれみたいだな・・・」
「ああ、変装したら、こうなりますってやつですか、瑞希お兄ちゃん?」
「そうそう、そ・・・・・ん?」
相づちを打てば、彼の表情が固まる。
「どうしました?」
「凛・・・・・・・・・・ちょっと確認してくんねぇ?」
「はい?」
「そこ・・・・画面の一番左上の女装バージョン・・・」
「左上・・・?ああ!?」
それを見て、私も固まりそうになった。