彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「アキナ・・・・」

〈・・・・・言ったわよね、凛道蓮。〉




急に静かな声でアキナは言った。




〈女が黒い服を着るのは、返り血を目立たせないために着るって?〉




〈・・・あなたは、美しく見せるためと言いましたけどね・・・・〉

〈そう・・・・黒は女を美しみせ、返り血が目立たないだけじゃない・・・・〉




静かな声でアキアはつぶやく。





〈喪服よ・・・・!〉

〈もふ・・・?〉




ザアアアアアア―――――――――――!!

「りんっ!!」





その声に合わせて画面が真っ暗になる。



「凛!!」



(なぜ映像が途切れた!?)





アキナは最後まで、映像を見せるような口ぶりだった。

それを途中で止めたということは――――――――





(その必要がなくなった!?)





つまりは、凛の死――――――――――!?




そこで我に返る。





「終了の合図にさせてたまるかよ!!?」






駆け寄り、スクリーンに拳を叩き込んだ。




バキッ!パリーン!!



「瑞希!?」

「手ぇ貸せ、オメーら!これなら、叩き壊して、中から凛を助け出してー!!」

「瑞希先輩・・・!」

「せやな!」

「オメーも手ぇ貸せ、エテ公!!」

「軒猿だハゲ!!」


「おいお前ら、場所を選んで叩け!変な場所を叩いて、回線がショートしたら洒落にならん!」

「わははははは!!」



メキャ!!

ドドドドドドーン!



「きゃああああああ!?」



それで画面右側が破裂する

火をふく。




「カンナ!」



高千穂が飛ばされ、長谷部がキャッチする。



「って、言ったそばから皇助!!」

「わはははは!手加減は難しい!!」



〔★瑞希側に被害が出た★〕



「うははは!獅子島はんの言う通りでっせー百鬼はん!こういう時は、上手に手加減すんねん♪ほっ!!」



メキャっ!!

ドドドドドドーン



「おおおおお!?」



それで画面左側が破裂する。

火をふく。




「可児っち!」



近くにいた可児が飛ばされたのを、幡随院がキャッチする。



「って、加減が出来ればええねんけどなぁ~うはははははは!!」

「馬鹿野郎!!」



〔★被害が拡大した★〕



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