彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「良いじいさんとみせかけて、悪いじいさんかもしれないよ。」
「え!?」
「蓮君、光と闇は、人間の裏と表も意味している。君がどちら側にいるか選ぶのは、どちらかの『凛』だ。」
「えらぶ?」
「社会的な肩書ではなく、どっちが君にとって『光』になるのか、それを見誤ってはいけないよ?」
「・・・・はぁ・・・」
(どちらが光りって・・・・??)
本物の私、菅原凛がいる方が『表』で、変装してる凛道蓮が『裏』だから・・・『菅原凛』でしょう??
「あのシゲ先生のおっしゃっていることの意味が、ちょっと・・・」
「今はわからなくても、いずれ、選ぶ時がくる。選び方を間違えると・・・アキナちゃんみたいになるからね。」
「アキナちゃんって、九條アキナですか!?」
「なんや!?じいちゃん先生、知り合いなんか!い?
「知ってるよ。陽翔君同様、僕の患者さんだった。」
「え!?」
予想もしていなかった言葉。
「うはははは!世の中、広いようで狭いわ!」
「そうだね。」
「シゲ先生、あの・・・アキナさん、昔からあんなヒステリーで・・・・?」
「言ったじゃないか、蓮君。患者の個人情報を僕は言わない。」
「あ、そうでしたね。すみません。」
「ただ、これはひとり言なんだが・・・・・私が知ってるアキナちゃんは、人を焼き殺そうなんてことはしないよ。陽翔君が死んで変わったね。」
「え!?教えてくれるんですか、シゲ先生!?」
「なにが?私はひとり言しか言わない。」
「うはははは!大したじいさんや!」
〔★とんちもきくジイさんである★〕