彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
◆売られた喧嘩は買うしかない!?復讐の行方!!◆
役職決めの翌日。
私は涼子ちゃんと会っていた。
つなぐの手助けもあり、涼子ちゃんと会うことが出来たのだが――――――
「お待たせしましたぁ~14番テーブルに、モーニングセット2つでござる♪」
「なにしてるんですか?」
ホットケーキとフレンチトーストのついたドリンクセットを持ってきたのは、語尾は変だが、見た目は美しい男性姿のスタッフ。
「なにしてるの、つなぐ・・・?」
「バイトだよ、ぼっしぃ~」
「服装が男の子だけど・・・?」
「そう!店長に事情話したら、男子にしてもらえたんだ~」
そう言って、蝶ネクタイを直しながらニヤリと笑うのは龍星軍の新メンバー。
「り、凛君・・・こちらの方が・・・?」
「・・・うん。関山つなぐ。新しい仲間で、涼子ちゃんに迷惑をかけた馬鹿です。」
「あの時はごめんなさい、涼ちゃん。俺を許してください。」
戸惑う涼子ちゃんに申し訳そうな顔を作ると、ギュッとその手を握るつなぐ。
「ちょっと、見てよあれ!」
「あたしのつな様になによ、あのブス!」
「なんで、手を握ってるのよぉ~」
「「え・・・?」」
つなぐの行動を見て、各席から小さなブーイングがポロポロ出る。
それで嫌な予感がしたので言った。
「いますぐ涼子ちゃんから手を離しなさい、つなぐ・・・!」
「お♪焼きもちですか、ご主君??」
「周囲の空気が不穏になったから言ってるんです!明らかに、涼子ちゃんへ迷惑がかかりそうな予感がします!」
「いや~困るな~・・・おーい、みんなー!」
そう言うと、こちらをにらんでいる女子達に向かって声をかけるつなぐ。
「妬いてくれてありがとう♪このメガネの子とは何でもないからねー?怒らないで♪」
「「「「はい、つな様!!なにもしませーん♪」」」」
「「なんですかそれー!?」」
〔★つなぐの一言、女子達は大人しくなった★〕