彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
目からハートマークを出しながら、うっとりとうなずくいろんな種類の女の子達。
「ちょ、つなぐ!?なんですか、これは!?」
「あ~俺のファン?」
「「ファン!?」」
得意げに言うと、華麗な動きで涼子ちゃんから手を離す友達。
「ほら、俺って美形じゃん?だから、女子が放っておいてくれなくて・・・俺も、困ってる可愛い子は、見捨てられなくてさぁ~LINEの返事が大変だよ。」
「じゃ、LINEやめれば?」
「意外と返事がシビアだね、ご主君!?」
「君のような配下を持った覚えはないよ、つなぐ。友達のつなぐならいるけど。」
「ははは!ツンデレというやつだね~ご主君♪」
「ごめんね、涼子ちゃん。代わりに謝ります。」
「いえ、いいんです・・・。ここのファミレスに、すごくカッコいいスタッフが入ったって、友達も言ってましたから・・・」
「とはいえ、俺の性別がハーフなのは秘密ね?」
「じゃあ、涼子ちゃんにしゃべらないでよ!」
「えー?嫌がらなかったよ?」
「非通知で家に電話がかかってきて、僕の命にかかわるっていう出だしで話をすすめられたら、最後まで聞くしかないでしょう!?」
「あ、へ、平気よ、凛君。私、はん・・・ハーフへの理解はあるので~」
「ほらねー♪ぼっしぃ~ってば、女の子を見る目ある!俺も涼ちゃんを好・・・」
ガシッ!!
「それ以上言ったら、怒りますよ・・・・!!」
「ジョーダンでーす。」
手首をつかみながら言えば、あはは♪と笑いながら誤魔化す元・忍者。
つなぐに指定されたお店に入ったはいいが、こんな感じで、知らない女子達から、終始、にらまれ続けていた。
主に、涼子ちゃんが。
〔★現在進行形の犠牲だ★〕