彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「つなぐ、もう仕事に戻りなさい。」
「俺がホールにいた方が、お客が多く入るんだよ~」
「女性客だけでしょう!?」
「涼ちゃん、俺を見た感想はどう?」
「僕の話は無視ですか!?」
「え?えーと・・・・忍者、なんですよね?」
「そうです♪」
「前にお会いした時と比べて、印象が違うので、なんとも・・・」
「そうですか?」
「そうですよ!」
「凛君。」
私を無視する忍者に、涼子ちゃんに変わって皮肉をこめながら言った。
「いっそ、忍者カフェで働けばよかったじゃないですか?」
「あ~ダメダメ!応募しようと思ったら、検問張られたんですよ。」
「「検問?」」
「ぼっしぃーは、生活安全課の少年事件課警部・フジバラさんってわかります?」
「あ、なんとなく、言いたいことがわかりました。」
「あ!?もしかして・・・忍者カフェで凛君を名指ししていた刑事さん・・・?」
「正解♪そのフジバラさんが巡回してるから、行きたくても行けないんだよね~」
「それも調べたんですか?」
「いや、ハッキングしたんだよ♪俺もぼっしぃ~と同じで、つけ狙われてるみたいなんだ。」
「ハッキング!?」
「追われる側ですか!?」
〔★普通に考えればそうなる★〕
「大丈夫ですか、それ?あの時、忍者カフェのスタッフだったよね?そこから足がついて、身元がバレて、逮捕ってことになりませんか?」
「ご安心を我が君。あの時は、採用されてるスタッフの1人になりすましただけですから。」
「え?アルバイトで採用されて、働いてたんじゃなかったんですか?」
「違いますよ〜!たまたま体格の似た奴がいたので、眠らせて入れ替わっただけです。顔は見られてませんが、念のため、そこへのバイトはあきらめたんです。」
「それで、ここのお店にしたんだ・・・」
「待遇いいよぉ~ぼっしぃ~も来る?」
「遠慮します。」
(どっちの凛でもお断りよ・・・・)
〔★苦労が増えるだけだ★〕