彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「変なことしてないと思うけど、念のために開けてみてくれるかな?」
「あ・・・もちろんです。」
私の言葉に合わせ、ナイフとフォークを置く涼子ちゃん。
食べる手を止めて、ラッピングされたリボンをひもといていく。
その中から出てきたのは――――――――
「私のスマホだわ。」
「本物?間違いないですか?」
「うん、間違いないよ。」
うさぎのマスコットもついていた。
私が確認したもので間違いなかった。
「よかった~これで違ったら、どうしようかと思いましたよ。」
「凛君、心配性ね~」
ホッとしながらそんな会話をしたのだけど~
「あ!」
「ど、どうしたの?」
急に涼子ちゃんが叫んだので、飲みかけのジュースをふきそうになった。
「なにか、不都合でもありましたか?」
ストローから口を話し、彼女に問いかける。
それに涼子ちゃんはか細く答えた。
「凛君からもらって、なくしたと思っていたヘアピンが・・・・!」
「え?」
「凛君にもらったヘアピン、なくしたヘアピンが入ってるの!」
「え!?え・・・でも、髪に今日もつけて・・」
「これは、3つのうちの1つです!黙ってたけど、あの日・・・髪につけていた分は無事だったけど、逃げる時になくしてしまって・・・お店に問い合わせたら、凛君に迷惑がかかると思って・・・」
「そうだったんですか?」
というよりも。
「あいつ・・・ヘアピンまで盗んでいったのか・・・」
(そのうち、心まで盗まないでしょうね。)
〔★それでは違うアニメになる★〕