彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
◇天国か地獄か!?龍星軍のバカンス!!〜後編〜◇
瑞希お兄ちゃんにおんぶしてもらい、旅館の部屋へと戻った私達。
部屋に戻ってすぐ、部屋風呂に入った。
1人にしてもらって浴衣に着替える。
(サーファーのスーツきつかったのよねぇ~)
水にぬれているせいもあって、体にくっつくくっつく!
胸がもげると思った。
中からカギをかけれる、外から開けられないタイプのお風呂で、堂々と温かいシャワーで海水を流す。
そして、見られないように持ち込んださらしと、男性用の下着を身に着ける。
のど仏を隠すため、モニカちゃんが作ってくれたアンダーシャツを上に着て、下には男用(!?)・・・オネェさん手作りの王子ロリータ用のレギンスを着てから浴衣にそでを通した。
濡れたシルキロールの代わりにバンダナを口元に巻く。
浴室から外へ出た。
「お待たせしました、瑞希お兄ちゃん。」
「おう、おそか・・・・なんだその浴衣の着方は!?」
「浴衣の下は、モニカちゃんの作品です。」
「きついだろう!?なんでわざわざ、おぼれて弱ってる時に着る!?」
「え、えーと・・・・身を引き締めようと思いまして~」
「ばかやろー!!」
怒られはしたけど、大目に見てくれた。
「瑞希お兄ちゃんも着替えたんですね?」
「凛が遅いからな。」
そう語る彼は、淡い青色の浴衣姿。
少しゆるい胸元からキレイな鎖骨が見えていた。
セクシー♪
「ほら、肩貸してやるから。」
「は、はい。」
「バンダナも取れ。先生に見てもらう時に邪魔だろう?」
そう言いながら、口元に手をやる好きな人。
「心配しなくても、凛を見てくれる先生は、凛の顔を見て笑わないからな・・・?」
「・・・・・・・・うん。」
覚悟を決めていたのでうなずいた。
(お医者さんに見てもらえば、男女かバレちゃうわけだし・・・・)
「ほどくぞ。」
「うん。」
されるがままに、バンダナが口元から離れた。
(今日で凛道蓮は最後かもしれないけど―――――――)
後悔しない。
(ちゃんと謝って、告白して・・・・あとはどうとなれよ!)
体を密着させ、並んで部屋へと入る。
運命を握る医者のいる場所へ。