(完)その可愛さ、ほんと困るよ?

来てよって言われても。足の間に自分から座るの?
も、もちろん初めてじゃないけどさ、まだ自分から座るのには、

奏は待ちくたびれたのか

グイッと引っ張って私を足の間に座らせた。

腰に腕を回されぎゅっとされる。

「いきなり引っ張るのはずるい。それにもう座ったんだから、別にぎゅってしなくても、」

「ん?細かいことは気にしなーい。ほら早くご飯食べよ?」

うん。軽く流された。

でもまぁ。こうなったらもう無理か。

大人しく奏の足の間に座りぎゅっとされながらご飯を食べた。



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