Darling person.
Ⅰ
龍心
「お兄ちゃーんっ!もう7時半!起きひんかったら遅刻してまうよぉ!」
「………………。」
「お兄ちゃーんっ!!起きぃってばあ!!」
「……チッ」
朝の弱い俺に、高い妹の声は耳障りでしかなくて思わず舌打ち
しかもなんか焦げ臭い。
「あっ!お兄ちゃん起きっ、きゃああっ!ちょっ、もぉっ!ちゃんと隠してやぁ!」
「あー?」
重い身体を動かして行けば、こっちを向いた妹が、" 男の朝事情 "を見て顔を赤くして叫ぶ
純情ぶっとる。