Darling person.

「誠、ほんま刺されんで?」

「刺されたら心配して病院来てくれるー?」

「はいはいリンゴ剥いたげるー。てか、苺ミルク買って、誠くん。」

「おねだりする時だけくん付けとか!」


そう言いながらも100円玉を入れて苺ミルクを買ってくれる誠は、小学校からの仲


あたしの1つ上で、高2

お兄ちゃんみたいな弟みたいな、そんな存在。


「おー?みぃが女といんの珍しー」

「……美冬ちゃん、このチャラい人だれぇ?」

「あーほら、店によく来はる一華さんいるやん?」

「めっちゃエロい感じの美人な人ぉ?」

「そうそう。その一華さんの弟。」

「………あ、あのクソガキってこの人のことかぁ」

「アレ?俺地味に傷つけられてる気がする…。」


落ち込む誠の背中をぽんぽんと叩く
< 53 / 86 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop