モノクロ王子




「ははっ。
ごめん、気にしないで!
ほら、座って!」



「あ、はいっ」



あたしも隣に腰を下ろして弁当を食べ始めたのはいいものの…



「それ手作り?」



「はい、あたしのですけど…」



「まじ?!」



「はい、し、
あっ、白先輩はいつもコンビニですか?」



つい癖で白王子っていいかけた…


「そうなんだよー。
俺んちさ両親いなくてさ」



はははと笑う白王子はどこか寂しげな表情。



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