アオハル奮闘記
転入先
波川真琴 16歳。高校二年生。
この春父の転勤で田舎から都会の高校へと転入することになりました。
今日はその記念すべき初登校日なんだけど…
「はーい汚い身体はお水で流しましょーね〜」
「ゲホッゴホッ!やめ…っ」
「暴れないでよ〜ゴミが舞うじゃん!」
この光景は一体なに?
今わたしは担任に案内され教室へ入ったわけですが
え、なんなのこれ
いじめ…?
数名の男女生徒が一人の女の子に水をかけて楽しそうに笑っている
「もうやめてよぉ!」
女の子がこんなに嫌がっているのに誰ひとりとして止めようとしない
それどころか誰もその光景を見ようとせずみんな知らん顔をしている
狂ってるこのクラス
わたしはその悲惨な現場に呆然と立ち尽くした。
こんなところで学校生活平和に過ごせるの!?
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