初恋のキミは最愛ヒーロー
この答え、分かる?
「なんか、やけに人が多くね?」
「この週末はイベントやってるみたいだから、いつも以上に混んでるんだと思うよ」
「………ウザい」
「まあまあ、壱夜!せっかく来たんだから、もっと広い心で明るく楽しく弾けようぜ?」
「その桃舞のテンションが更にウザい」
電車に揺られること約1時間。
遊園地に到着した私たち。
壱夜くんと桃舞くんの和やかなやり取りを聞きながら、園内へ入った。
確か、イベント限定のパレードとか、グッズ販売とかもあるんだよね。
オープンしてまだ10分も経っていないのに、本当…たくさんの人で賑わってるなぁ…。
「莉彩ちゃん、どのアトラクションに行きたい?」
心を躍らせながら、あちこちに視線を動かしていると、桃舞くんが遊園地のパンフレットを差し出した。
「えっ、私!?」
「俺は、どこでもいいから。壱夜もそうだろ?」
「ああ」
「玲音くんは?」
「俺も、碧瀬が行きたいところでいいよ」
うーん、それなら…
お言葉に甘えようかな。