初恋のキミは最愛ヒーロー

そんな風に柔らかく笑ったりするんだ…。


今のをファンの女の子たちが見たら、感極まるんじゃないだろうか…。


学校だったら凄い騒ぎだったろうな…なんて考えているうちに、自販機のところにやって来た。


「碧瀬、何飲む?」


「うーん、お茶でいいや」


「じゃあ、みんな同じものにしようか」


「そうだね!」


玲音くんが4人分の飲み物を買っていると、後方から女の子たちの興奮気味な声が聞こえてきた。


「ちょっと!!あの自販機のところにいる男の子、めちゃくちゃカッコイイよ!」


「ハイレベルのイケメンじゃん!」


チラリと後ろを見ると、同い年ぐらいの女の子たち二人組が立ち止まって玲音くんに熱い視線を注いでいる。


まるで芸能人とか有名モデルを見たような反応だ。


なんか、玲音くんが別世界を生きる人のように感じちゃうなぁ…。


「ねぇ、隣にいる女の子って……彼女かな?」


「うーん、まあ…雰囲気的にそうじゃない?」


えっ!?


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