初恋のキミは最愛ヒーロー
昨日も天気が良かったけど、今日も晴れて良かった。
こっちの高校で迎える初めての文化祭。
参加出来なかった昨日の分まで楽しめるといいな…。
そんなことを思いながら学校へ。
各所に装飾が施されていて、文化祭モードになっている校内。
自分のクラスに入ると、紫葵ちゃんが駆け寄ってきた。
「莉彩ちゃん、おはよう。もう体調は大丈夫?」
「うん。しっかり睡眠もとったから、元気いっぱいだよ」
「そっか。良かったぁ…」
「いきなり倒れたせいで紫葵ちゃんに迷惑かけちゃって、本当にごめんね」
「誰だって体調不良の時はあるから気にしないで?私の方こそ、具合が悪いことに気付けなくてごめんね」
「それこそ、紫葵ちゃんが謝ることじゃないよ。この調子なら何とか一日を乗り切れるかな…とか甘く考えてた私が悪いんだから」
自分の体調を過信してたんだよね。
今後は気を付けなくちゃ。