【【贅沢な片思い】】ヤツの所には行かせない!
「かえ」
「うん」
帰るって言い終わらないうちに返事をされていた。
「ゴホゴホッ」
突然、咳をし始めた梨田は芽衣の体から腕を離し下を向いて更に苦しそうに咳こんでしまう。
丸まった梨田の背中をさすり
「大丈夫ですか? 私、帰りますから、もう休んで下さい」
と芽衣は言った。
「ごっ、ゴホゴホッ…うつってたら、ごめんな」
「ううん、大丈夫。あの…お大事に」
梨田を玄関に残し、芽衣は急いでドアを開ける。
「うん…サンキュー」
玄関から廊下に出た芽衣。
閉めたドアに背中をつけて息をついた。
私、何してんだろ。
自分の拳で自分の頭をゴツゴツと小突いた。
私って恥ずかしい女だ。
モテ男相手に馬鹿みたいで、恥ずかしい。
何しに来たんだろう。
お見舞いに来ただけ。そのはずだったのに。
「うん」
帰るって言い終わらないうちに返事をされていた。
「ゴホゴホッ」
突然、咳をし始めた梨田は芽衣の体から腕を離し下を向いて更に苦しそうに咳こんでしまう。
丸まった梨田の背中をさすり
「大丈夫ですか? 私、帰りますから、もう休んで下さい」
と芽衣は言った。
「ごっ、ゴホゴホッ…うつってたら、ごめんな」
「ううん、大丈夫。あの…お大事に」
梨田を玄関に残し、芽衣は急いでドアを開ける。
「うん…サンキュー」
玄関から廊下に出た芽衣。
閉めたドアに背中をつけて息をついた。
私、何してんだろ。
自分の拳で自分の頭をゴツゴツと小突いた。
私って恥ずかしい女だ。
モテ男相手に馬鹿みたいで、恥ずかしい。
何しに来たんだろう。
お見舞いに来ただけ。そのはずだったのに。