【【贅沢な片思い】】ヤツの所には行かせない!

嫌な言い方をしたから、もう諦めてくれるものだと思っていた。

それなのに
「なあ、どうする?」
男は話を続けたいようだ。

「何が?」

「デートだよ」

「!!」



*╰(*´︶`*)╯♡・゜゚・*:.。..。.:*・'*:.。. .。.:*・゜゚・*

絶対に行かないつもりだった。

2度と会わないつもりだった。

それなのに、どういう訳か土曜日の昼間から芽衣は梨田と映画に来ていた。


どうして、こうなったんだろ。

ひとえに梨田の押しの強さと巧みな言葉に操られた結果だ。



「芽衣、何飲む?」

芽衣と呼び捨てにされ、初めはいちいち注意していたのだが、途中からどうでも良くなってきていた。

あまりにも呼んで来すぎて、注意するのが面倒くさい。

注文カウンターで、メニューを見て迷う。

オレンジを指さしてみたが、やめて
「私はコーラ」と芽衣は言った。

「じゃ、俺はオレンジ。あとポップコーン ハーフの奴ください」

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