【【贅沢な片思い】】ヤツの所には行かせない!
嫌な言い方をしたから、もう諦めてくれるものだと思っていた。
それなのに
「なあ、どうする?」
男は話を続けたいようだ。
「何が?」
「デートだよ」
「!!」
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絶対に行かないつもりだった。
2度と会わないつもりだった。
それなのに、どういう訳か土曜日の昼間から芽衣は梨田と映画に来ていた。
どうして、こうなったんだろ。
ひとえに梨田の押しの強さと巧みな言葉に操られた結果だ。
「芽衣、何飲む?」
芽衣と呼び捨てにされ、初めはいちいち注意していたのだが、途中からどうでも良くなってきていた。
あまりにも呼んで来すぎて、注意するのが面倒くさい。
注文カウンターで、メニューを見て迷う。
オレンジを指さしてみたが、やめて
「私はコーラ」と芽衣は言った。
「じゃ、俺はオレンジ。あとポップコーン ハーフの奴ください」