【【贅沢な片思い】】ヤツの所には行かせない!


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海の底にあった光るものは、掌に収まるように小さな手鏡だ。

それに映る自分の顔。
今にも泣き出しそうに歪む女の顔だ。

息が苦しくなり、慌ててもがきながら海上を目指す。
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それなのに、モテ男の口車に乗せられ、ホテルの部屋にノコノコついてきたのは自分の責任だ。

こんな男と何もないにせよベッドに転がって、一体私は、どうするつもりだろう。自分の行動が嫌になる。

どうせ、騙されて、軽く見られて、ゴミみたいに捨てられるだけなのに。
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